▼5月例会(第471回)の提案は川端由起さん(志津小)。提案教材は「ウナギのなぞを追って」(光村4年)。

▼学習課題「興味を持ったことを中心に紹介しよう」である。学習は次のように進められた。@教材と出会い内容の大体を理解する。A「興味を持ったこと」についてワークシートを活用して一人勉強を進める。B興味を持ったことを話題にグループで交流を行う。C興味を持ったことを紹介の文例を参考に四百文字ぐらいの紹介文を書く。D紹介文を読み合い感想を伝える。E生き物のなぞに関わる本を読み「びっくり生き物ひみつ新聞」を作る。

▼川端さんが大事にされたことは、Aのワークシートを活用して文章を自分の興味という視点に引き寄せたことである。文章の内容を理解するには、丁寧な読みが必要になる。しかし、「興味を持ったところ」を足場にすれば、グループの話し合いで、大事なことを広げることができると考えたのである。さらに、紹介文を初め、中、終わりの中に紹介の内容を書くということで「要点」をまとめるという活動に力を注ぐ学習活動が仕組まれているのである。

▼研究会では、「深く読む」「正しく理解をする」という視点からの教材解釈や指導方法をもとに議論をした。特に「一人学習」とグループ学習の関わりや方法についても議論を深めることができた。

▼巻頭には、下山和子先生の玉稿を頂きました。深謝。  (吉永幸司)