▼3月例会(第469回)の提案は弓削さん(京都女子大附属小)。提案教材は「古典芸能の世界ー語りで伝える」(5年光村)。提案「笑いの研究ー落語台本を書こう」。

▼「落語台本を書く」ことの動機は、上方落語家・桂三扇先生とプログラミング学習の講師の先生との「落語 DE プログラミング」の授業。落語に関心を持った子ども達を笑いの世界に導くという単元構成。古典落語「時うどん」の鑑賞や台本の読み。小咄の研究、落語の台本を書くという単元構想。6時間の授業記録と子ども作品をもとにした提案であった。

▼「落語」については学習指導要領では「古典について解説した文章を読んだり作品の内容の大体を知ったりすることを通して昔の人のものの見方や感じ方を知ること」と示している。このことを指導書では、「言語文化への興味・関心を深めるために、能、狂言、人形浄瑠璃、歌舞伎、落語などを鑑賞したり、年中行事や地域に伝わる祭事などを調べたりすることも考えられる」と示している。一方、教科書教材のリード文は「日本には、言葉だけで物語を伝える芸能があり、昔から、多くの人を楽しませてきた。ここでは、落語の特徴を見てみよう」となっている。

▼研究協議では、「時うどん」の面白さや「そば」や「小咄の研究」に向かう子どもの力を「落語台本」へ高めるには、どのような配慮や工夫が必要か等、単元の目標や学習活動について深めた。

▼巻頭には、忠谷真有子先生から玉稿を頂きました。深謝。 (吉永幸司)