▼オンライン研修会(ZOOM)「国語の板書」〈授業のコツがよくわかる〉を開催しました。(令和3年2月)。オンラインの教員研修は、より効果的な手法の開発を求めて、これから進んでいくことが予想できます。セミナーでは、動画とナレーションを組み合わせ、理解しやすい形にしたいと考えました。

▼今回は、『京女式深い学びをめざす国語の板書指導5年6年』(小学館)の出版を記念しての研修会です。「みんなの教育技術」(教育技術セミナー)冊子の板書は、京都女子大学附属小学校の砂崎美由紀先生・酒井愛子先生の授業から。動画を通して、どのように板書が完成するか、過程がわかるよう知恵をだしあったものです。

▼学用品の中にタブレットが入ってくる時代になりました。長い間、教室の正面に位置していた黒板が、その役割を果たすのかということも、問題意識として持っています。附属小学校長として赴任したとき、砂崎先生・酒井先生を初め、小学校の全ての先生の板書の美しさ、丁寧さをみて「国語力は人間力」という言葉がひらめきました。言葉と心が一体になっているのだということを知ったときでした。

▼人間力の基礎を育てる小学校段階における板書の力は、タブレットが主流になる時代において、大事に引き継ぐことが多いことを確認する機会になりました。 (吉永幸司)