詩を朗読して紹介しよう
北 川 雅 士
3学期最初の国語の時間、詩を朗読する学習に取り組んだ。 導入では、学習のおおまかな進め方と「音読」と「朗読」の違いを確認し、1時間目は教科書の3つの詩の中からグループで1つを選び、朗読するというめあてで学習を進めた。『ぽくぽく』『動物たちの恐ろしい夢のなかに』『うぐいす』の3つを音読で読み、朗読したい詩を選ぶと『動物たちの恐ろしい夢のなかに』『うぐいす』の2つに割れたので、『ぽくぽく』でグループ朗読の進め方を確認した。 ぽくぽく 八木 重吉 ぽくぽく ぽくぽく まりを ついている にがい にがい いままでのことが ぽくぽく ぽくぽく むびめが ほぐされて 花がさいたようにみえてくる T:まずはどのような詩なのかイメージを共有していきましょう。 T:この詩はどのような様子を表現しているのでしょうか。 C:まりをついている。 C:苦い思いをしたあと。 C:苦い思い?いやなことがあったら。 T:「ぽくぽく」は何を表現していますか。 C:まりをつく音。 C:ぽくぽくって音がするかなあ。 C:ぽんぽんって感じかな。 C:4回とも同じじゃないとあかんのかな。 T:気づいたこと、考えたことはどんどん書き込んでいきましょう。 数分間グループで詩について話し合う。 T:書き込んだイメージは声に出すとどうなるのかな、朗読してみましょう。 T:じゃあ先生も朗読してみます。自分の朗読と比べてみてください。 朗読すると「おお。」という声と拍手が起きた。続いて、グループで選んだ詩でも、同じような流れで、朗読を行い感想を交流した。はじめはただ読めばいいと感じていた児童も、次第に声で表現する楽しさを味わうことができたようである。各グループとも工夫がわかる朗読になっていた。コロナ禍で声を出して表現する楽しさを味わう機会が少ない中、詩の新しい楽しみ方をみつけることができた。 (彦根市立城南小)
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