▼11月例会(第465回)は、滋賀県の教育施策「読み解く力」と国語科の授業について意見交流。話題提供は学習指導案を資料として吉永が行った。

▼研究協議として問題提起の一つは、子どもが学習の「めあて(課題)」を持つことについての実践的工夫と成果や課題について。二つ目「一人学び」について。三つめは、ペア学習についてであった。一つ目については、滋賀県の「読み解く力イメージ図」では「主に文章や図、グラフから読み解き理解する力」ついてである。三つ目については、「主に、他者とのやりとりからに読み解き理解をする力」に関わる内容である。

▼協議の資料として、「ごんぎつね」(4年)と「海の命」(6年)実践。「ごんぎつね」の実践は、学習の成果をポップにするという見通しを持って学習を進めた授業。「海の命」は、学習の最初の段階で持った感想の交流を大事にし、全体学習の課題を決めるという形態。単元目標をめざして学習の進め方が違うように見える二つの実践について、学習指導案をもとに中心となる言語活動や教師の関わり方を考え協議を深めた。

▼協議の過程で、明らかになったのは、ペアやグループで考える時間が多いという授業の中で、教師の役割。考える手がかりは、場の設定、話し方の工夫を超えるものというのである。

▼巻頭には、窪田浩尚先生から玉稿を頂きました。深謝。 (吉永幸司)