▼授業の動画を文字化して「さざなみ国語教室」例会の提案資料に添付された。かなりの手間と時間をかけた記録であった。提案は若い西條陽之先生(小野小)。教材は「すがたを変える大豆(光村・3年)。

▼授業は「すがたをかえる大豆」の内容精査の段階。発言記録を読む過程で、自分の理解が他の子と違うことを伝えようとした子に注目した。「みんなと違うのは、中がB段落からE段落目なんですけど。なんでかというと、これは全部、調理されているというか、作っているものなんだな。そして、F段落とG段落はそのまま、塩とかつけて食べるものやから。(後略)」 発言は続き、作り方や工夫を文を根拠にし段落の働きや違いについてであった。文章の叙述をもとに、段落の関係や大豆の工夫について説明した文章量の多少を比べ具体的な「豆腐」の例のについてであった。

▼その子の発言の長さや、内容に興味を持ち、発表を想像して音読をした。内容だけでなく時間も知りたくなり、再度音読をした。約2分。正確には1分48秒。3回程読み返し、ようやく、発言が整理できた。

▼発言を聞いているだけでは見逃してしまいそうなことや、文字を見ているだけでは、発言者の真意が伝わらないであろうと思った発言の記録。授業における発言の生かし方についてしばらく考えた。 (吉永幸司)