消防隊員さんへの手紙
岡 嶋 大 輔
今年度から、消防署の見学は3年生が行っている。 1時間の見学であったが、消防署の様子についてのプレゼン、隊員と担任との消防服の速着替え競争、各消防車の見学、隊員への質問等々、盛りだくさんの内容で、消防署の方々が楽しく分かりやすく教えてくださった。子ども達は短い間にすっかり隊員の方々と仲良くなり、帰りは別れを惜しんでバスに乗り込んでいた。 教室に戻り、お礼の手紙を書こうと投げかけた。手紙の書き方は、別の機会に既習済みであることもあってか、そう抵抗はなく、みんなは「うんうん」「書きたい」と勢い付いていた。 まずは「はじめのあいさつ」。「季節感のある言葉」を考えて出し合った。『登校の時に息をはくと白くなる時があります。』等と、子どもらしいものがたくさん出された。また、「相手の様子をたずねる言葉」「自分の様子を伝える言葉」を順に確認した。 そして「結びのあいさつ」と「後づけ」も確認した後、「本文」として「心に残ったこと」「勉強になったこと」等を少し詳しく書いていくようにした。 以下は、ある子の手紙。 だんだんと寒くなっている今日このごろですが、お元気でいらっしゃいますか。わたしたちは、毎日元気いっぱいにすごしています。 この手紙を書いたYさんは、臨時休校後1ヶ月ほど学校に入りづらい時期があった。今はそんなことがなかったかのように笑顔で毎日を過ごしている。そんな中、今回、隊員の生き方に触れ、感化され、自分を見つめ直し、これからの生き方につなげて手紙を書いていた。人と人との出会いの大切さを感じるとともに、その相手に手紙を書くことのよさを感じた。 (野洲市立北野小)
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