何がどんな順序で書かれてるかな 「たんぽぽのちえ」
蜂 屋 正 雄

 初発の感想から。
 1時間目は範読の後、感想を書かせた。休校措置の間に家庭学習でかなり読み込んでいる子もいたが、枯れてしまったのではないこと。枯れたと思ったじくが、また、伸びていくところに関心を持っている子が多く見られた。また、疑問として、「かれたのにまだえいようをもっているのはなぜだろう。」というような、まだ読み取れていないことからくる疑問もいくつか見られたため、その疑問を解決するという形で学習をスタートさせた。

 疑問を解決しようとする中で、話が前後して来たため、段落ごとに出来事をはじめからたどっていこうということになった。キーワードは「どこが」「どうなった」。これは教師が提示した。
@ 花が さきます。
A 花は しぼんで、(黒く)かわっていきます。
というように、子どもには「どこが」「どうなった」という文に直すことを意識させ、指導者は主語と述語+最小限の修飾語で出来事をわかりやすくまとめることを意識して作業を進めた。とにかく、一文一文を「どこが」「どうなった」とまとめる力をつける時間をとることにした。
 B段落で、「休ませる」の主語「なにが」が書いていないことに気づいた。その後の文にも主語のないものがあり、そんな時は、「どうなった」から主語を想像すればいいことを学んだ。また、理由の文は「どこが」「どうなる」に合わないので、とばして書いていくことにした。

 B段落まで全員で進めていったあと、この作業を家庭学習として課してみた。コロナウィルス対策で小グループでの話し合いによって相互補完ができない分、自分の考えをじっくり掘り下げ、自分の考えをもって授業時間の学習を進められればと考えたからである。子どもたちは、教科書に、「どこが」を丸で囲み、「どうなった」を傍線を引いて、時間経過がわかる言葉は(  )ではさみ授業に臨んだ。家庭学習でやってこられた子とやってこられなかった子との間で理解の差が大きく出てしまう結果となったが、やってこられた子同士のテンポの良いやり取りに手ごたえを感じることのできた学習となった。子どもたち自身から出てきた疑問を考える技能を授業で習得し、家庭学習で使いながら進めていく学習を続けていきたい。
(草津市立矢倉小)