▼新型コロナウイルス感染予防のために2月27日に、3月2日より春休みまで2週間の一斉休校、そして5月6日までの非常事態宣言。また、9月入学の検討など。この動きの中で子ども達はどのように考えているのだろうか。

▼厚労省が3月1日、集団感染を防ぐためには、これまでにクラスターが発生した場所の共通点として、「換気が悪く」「人が密に集まって過ごすような空間」「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」つまり「密閉」「密集」「密接」。新しい生活様式の例も出された。命を守るためにはどれも大切である。が、従来の学校という考えでは、対応できないことが目につく。

▼学校再開した時、3ヶ月の暮らしをそのまま背負って登校する子ども達。外出の自粛ということで遊びも自由にならかった2ヶ月。回復には時間を必要とすることは自明。

▼教師にとっては、これからは、かつて経験をしたことのない日々であることを自覚すれば創造の知恵が湧いてきます。一つは、日々命と向かい合っていることを真剣に考えること。二つ目は、子どもへの慈しみである。この時代に命がけで生きているという生きる力への畏敬。三つ目は言葉への慈しみ。言葉を大切にする学級文化を創ること。そして、国語科での学習活動では「書くこと」を軸にした考える授業の展開である。 (吉永幸司)