自分の実践を振り返る
北 川 雅 士

 昨年度の4月から年間を通して取り組もうと決め、取り組んだ事が3つある。

教科書の全単元の単元構想シートの作成
 平成30年度に総合教育センターに教育課程の伝達研修に行ったときにいただいた単元構想シートをもとに、5年生の教科書単元の単元構想シートを作成した。単元構想シートは、@児童観、A教材観、B指導事項(付けたい力)、C言語活動、D単元目標、E評価規準、F学習過程の順になっており、自分が中心になり学年で教材研究や指導について共有していった。また、校内研究としても同様のシートを使用した単元構成を全学年共通で行うことで他の学年にも広げることができた。令和2年度もこの単元構成シートを活用し、新教科書での指導について蓄積を行いたいと考えている。

国語科の全授業の板書を記録し、職員の先生方に公開して自由に意見をもらう
 昨年度は4月から毎時間の授業後にデジカメで板書を記録し、職員の印刷室の壁に単元構成シートと一緒に掲示した。毎時間記録したことで、定期的に自身の板書を見直すとともに、改善点を模索することができた。また、教室に国語のコーナーを作り、板書のカラーコピーを学習計画と合わせて掲示していくことで、児童も学習の流れを追うことができたようだ。そして板書を見ながら様々な意見や感想を伝えていただけることがなによりの成果となった。

教科書の「たいせつ」や重要語句を教室に掲示する
 教室の側面に「書く」「読む」「話す・聞く」「言語事項と俳句」の4つに場所を分けて、学習が終わるたびに教科書の「たいせつ」の内容を掲示していった。合わせて、国語に限らず、学習した語句については「コトバンク」というコーナーを設けて年間を通して残していくようにした。5年生の学習は理科や社会でも新しい言葉がたくさん出てくるため、学習した足跡を残していけるようにすることで「習ってない」という言葉が出ないようになった。

 以上の3つの事を年間を通して取り組んだ。3月から新型コロナウィルスによる休業に入ったため、最後までやり切れなかったことが悔やまれるが、今年度も継続して自身の実践を積み上げたい。
(彦根市立城南小)