![]() ▼国語学力と想像を結びつけて考える時、名前が浮かぶのは灘高国語教師・橋本武先生。スローリーディングをされた先生。授業では、明治期に書かれた中島勘助の『銀の匙』を3年かけて一言一句、丁寧に読むという指導をされた。「銀の匙研究ノート」という副教材には、通読・主題・短文の練習等の言葉が並ぶ。加えて学習方法が示されている。例えば、鑑賞では「文の書き出しのうまいと思われる部分 を書き写すといい。そして、どんなところに感心させられたのか考えてみる」というように。 ▼想像について、スローリーディングの面からいえば、具体的な学習方法を教えることであろうと考えられる。たとえば、情景を頭の中で絵にするということ。あるいは、想像ができる語を多方面から探す等。いずれにしても文に密着するということだろうか。(吉永幸司) |