▼10月例会(第452回)の提案は弓削裕之さん(京都女子大学附属小)。研究教材は、「おはなしのさくしゃになろう」。教材は、お話が書きたくなるような初めと終わりの二枚の絵を活用し「はじめ、中・おわり」を考えて書くとことに導く内容。

▼単元で目指す力(目標)では、①自分で想像した物語を簡単なまとまりに分けて書くことができる、②文章内容のよいところをみつけ、伝え合うことができる、ということを目指した実践。

▼学習活動は次の段階を考えて実践。教科書で読んだお話を思い出す。第二段階では、二枚の絵活用してはじめ・中・終わりのある三枚の紙芝居を作る。第三段階においては、蓄えた力を生かして、オリジナルの話を書く。

▼「題材の設定、情報の収集」において勢いがあったのは、教科書のお話を思い出して、お話を交流したこと。「はなのみち」「おおきなかぶ」「ゆうやけ」「くじらぐも」等を思い出す過程でお話の仕組みを思い出したこと。つまり、お話の中心になる人物。始まりの言葉。終わり方など。

▼「共有」においては第三段階で、友達の書いたお話を読み、本の帯をつくるという活動。友達が見つけた自分の文章から自分の文章の良さに気づくことに結びつく活動であった。書きたい気持ちを大事にして確かな力を育てる手堅い実践報告であった。

▼巻頭には、金杉恵子先生から玉稿を頂きました。深謝。