「お手紙」の学習を活かして
北 島 雅 晴

T 音読発表会をするためにしなければならないことは何ですか。
C みんなに、お話のおもしろいところを分かってもらうことです。
C 班の4人で協力することです。
T 2人とも大事なめあてを言ってくれましたが、学習することは何でしょうか。
C 役割音読の練習をします。
C 気持ち書き込みをします。
C 気持ち書き込みをしたら、班の人と交流します。
C だれが何の役をするのかを決めます。

 「お手紙」の学習をした後で、アーノルド・ローベル作「がまくんとかえるくん」の他の作品について、音読発表することにした。7班が別々の作品を担当する。「お手紙」で学習したことを活かして、学習の進め方を子どもたちに任せることにした。
 ○気一人‥個別に気持ち書き込みをする。
 ○気こう‥気持ち書き込みの交流をする。
 ○やき‥役割を決める。
 ○や音‥役割音読をする。
 この日の学習で何をするかを話し合って決め、この記号を黒板に書かせた。例えば、黒板に、
  やき→や音
と書いたら、役割を決めて、音読練習をすることになる。
<気持ち書き込み>
 「がまくんが□言いました。」 □の部分に考えた言葉を入れる。
  例えば、「うれしそうに」「おこったように」といった言葉を入れることで、登場人物の心情を考えることができる。
<役割音読>
 がまくん役・かえるくん役・地の文担当というように、役割を決めて音読をする。

 自分たちで学習の進め方を決めて活動することに、新鮮さを感じたようである。
「やっぱり、先にだれがどこを読むかを決めた方がいいと思う。」
「まず、気持ち書き込みをした方がいいんじゃないかな。」
といったように、前向きに取り組もうとする発言が聞かれた。また、
「Aさんの声がはっきりとしていてよかった。」
「Bさんが、かえるくんの気持ちを考えて読んでいた。」
といったように、友達のよさを認めるようなふり返りを書く子も多い。(学習の最後5分は、ふり返りを書くことにしている。)
 もう一つの記号「◎」が黒板に書かれたら、音読発表の準備が完成したことになる。班の4人で協力して作り上げた音読発表がどのように仕上がるのか、楽しみにしているところである。
(草津市立笠縫東小)