武佐小の国語教室
高 野 靖 人

 NPO法人「現代の教育問題研究所」の事業の1つとして、夏休みに行う近江八幡市立武佐小学校での「国語教室」も、今年で3年目を迎えた。
 1年目の様子は、この機関誌425号(2017年9月発行)で私が記した。
 3年目となる今年、大きく変わったのは、会場が学校でなくなったことである。学校近くの「武佐コミュニティセンター」が会場となった。
 参加は予約なしの自由参加なので、人数の予想がつかない。

 開催は、2回。まず、8月8日(木曜日)。一応、2部屋に机・椅子を並べる。20名程度入れる用意をした。吉永理事長、森副理事長、山田先生、私の4名である。
 実際は、児童クラブが、指導員の引率で全員参加してくれた。40名程度。他に当日参加の子どももあり、椅子を運んだり、プリントの追加コピーをしたり、対応に追われた。
 部屋は、低学年と中学年以上に分かれた。私と吉永理事長と一緒に担当した中学年以上の学習を紹介する。
 「文字のかいだん①」は、おなじ言葉の2文字から5文字を考えるもので、①は、「あ」から「か」まで記入する。「あ」は、全員で考えた。「あき」「アイス」「あさがお」「あおいそら」。「い」からは、自分で考えるのだが、やはり「5文字」に苦労する子どもが多かった。全部書けた子のプリントは、赤ペンで丸を付け、「5文字」の言葉を紹介したりした。
 大体できたところで、「ことばの三角形」プリント。これは、同じ言葉から始まる言葉や文章を「5文字」以上考えるもので、一応「17文字」まで書けるものだ。どの言葉から始めるかがポイントとなる。「文字のかいだん①」を参考にして「あ」から始める子どもが多かった。
 最後は、「3文字しりとり」。「ゴリラ」→「ラッコ」のように続けていく。最初の言葉が示されているので、考えやすかったようだ。

 2回目は、8月23日(金曜日)。前回より少し広い部屋を準備したが、土砂降りだったので児童クラブも歩いてくることが難しかった。それでも車での送迎で、40名以上が参加してくれた。
 「文字のかいだん②」「詩の作り方」「3つのねがい」「4文字しりとり」。「3つのねがい」作文は、自分の願いを自由に書くものだが、3つとも「お金がほしい」と書いた子もいた。「宝くじがあたってほしい」など。中学年なので、スポーツ選手になりたいというのは案外少なく、「ユーチューバーになりたい」「保育園の先生になりたい」が数名あった。2回目は、児童クラブのみの参加だったが、にぎやかな「国語教室」となった。
(さざなみ国語教室同人)