▼保育園の参観をした。お絵かき、読み聞かせなど心を豊かにする活動に園児達は夢中になっていた。園庭では自転車に乗る子、ボールで遊ぶ子。魂が動いていると表現された園長さんもおられた。その通りの風景であった。

▼草むらで小さい花を探したり虫を見つけたり、草をかき分けたりしている子達に近づいた。「ね。このお花きれいでしょう」「アキちゃんとみつけたのよ」「アキちゃん。ここだよ」つぶやくように、はなしかけるように盛んに言葉がでてくる。虫を見つけたといって友だちに見せる子。負けずに探し、比べようとする。つぶやき、ささやき、自慢、強がりなど言葉が飛び交う。

▼「園児は、発見が大好きです。発見には必ず言葉が生まれます」と、園児のコミニュケーションについて園の日常をお話をしてくださった。

▼話を聞きながら、「発見」はコミュニーケーションと深いつながりがあることに気づいた。そのきっかけは、お絵かきや読み聞かせより、草むらの遊びの方が、コミュニケーションを活発にするという園長先生の言葉が印象に残ったから。

▼「発見」という言葉を小学校の授業では日常的に使ってきた。しかし、話したい・聞きたいという心を動かすところまではいっていないのは幼児の心を動かす草むらのような生命観がないからであろうか。(吉永幸司)