「言の葉通信」
三 上 昌 男

 毎月、言葉の学習指導に活用してほしい内容を「言の葉通信」に表し、校内の先生に配付している。ルビを振り、できるだけ幅広い学年で、子どもが読んでも理解できるように配慮している。
 「読んでみましょう」では、詩やふるさと話などを紹介しているが、教室で子どもたちに読み聞かせたり、授業で音読に取り組んだりしている学級がある。
 「書いてみましょう」では、文例を参考に、子どもが書きやすいようにしている。授業で取り組んでいる学年や学級がある。

【書いてみましょう 1】 「○○の秋」
 スポーツの秋、読書の秋など、「○○の秋」という言い方があります。あなたは、どんな秋にしたいと思いますか。考えて、作文を書いてみましょう。
(作文例)
 ぼくは、「食欲の秋」にしたいと思います。さつまいもやくり、さんまやなしなど、秋にはおいしい食べ物がたくさんあるからです。ぼくは、くりごはんが大すきです。今年も家族でくりひろいをして、くりごはんをいっぱい食べたいです。

【書いてみましょう 2】 「初秋」の文づくり
 九月に入り、日中は暑くても、秋らしさを感じる頃になりました。秋のはじめの季節を表す「初秋」という言葉があります。この時期の季節の言葉を集めたり、自分が見つけた初秋らしい文を作ったりしましょう。
(初秋の作文例)
・夕日が早くしずみ、少しすずしい朝が来るようになりました。
・近ごろ、コオロギが元気にとびはねる姿を目にします。
・夏、太陽のように大きく咲いていたひまわりが、茶色くなり、種がはち切れそうです。
・稲刈りの季節になり、刈り取られた田んぼが目につきます。
・トンボがすいすいと風に乗って飛んでいました。

【書いてみましょう 3】 「人権についてのメッセージ」
 毎日の生活で「自分やまわりの人を大切にすること」について考えてみてください。そして、みんなが楽しい気持ちで生活をすることの大切さに気づいて、行動にあらわせるようにしていきたいと思います。 人権について伝えたいことを百字以内に書いてみましょう。
(メッセージ作文例)
◆友だちに悪口を言われていやな思いをしたことがあります。友だちによいところをほめてもらってうれしい気持ちになったことがあります。おたがいに友だちのよいところをほめ合って、友だちの輪を広げましょう。
◆休み時間にひとりぼっちでいたら、学級の友だちが「いっしょに遊ぼう。」と、声をかけてくれました。とてもうれしかったです。ひとりぼっちの人がいたら、今度は、わたしから声をかけたいです。

 本校では、夏休みに夏のお便りを担任に出す課題を出している。「知っておきましょう」で、次のような記事を書いた。

「知っておきましょう」
 夏のお便りには、「暑中見舞い」と「残暑見舞い」があります。
 暑中見舞いを出すとよい時期は、小暑(今年は7月8日〜7月22日まで)」の初日を過ぎた梅雨明けから、「大暑の終わりの日(8月6日・立秋の前日にあたる)」まで、とされています。
 残暑見舞いを出すとよい時期は、立秋(8月7日)から、処暑(8月23日)を過ぎ、9月7日(白露・9月8日の前日)まで、とされています。
(近江八幡市立金田小)