▼8月例会(第438回)は「第15回吉永幸司の国語教室IN京女」(京都女子大)に参加した。

▼講座「書くことと国語・道徳授業」では、吉永が、「振り返り」について、@学習事実を書く、A学習活動を具体的に書く、B成果とこれからを書く。更に、新学習指導要領の書くことの言語活動の実際を紹介した。教科道徳では教材「手品師」(6年・誠実)の授業展開と評価に関わって、教材の見方や指導の仕方について話題を広げた。

▼対談は阪上由子先生(滋賀医大)と吉永が行った。「特別な指導を必要とする子の理解と支援」では、阪上由子先生が、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、LD、ADHDなど、発達障害児についての特徴や教室での状況、支援の方法など具体的な例を挙げながら紹介された。支援を必要とする子の指導目標は、大人になった時の精神的健康であるという示唆を受けた。

▼模擬授業では、長江柳子先生(京都女子大学附属小学校教頭)。詩「空をかついで」(石垣りん)を教材に、参加者を対象にした授業。@本時のめあてを知る、A詩を書き写して読み味わう(ノートに写す・いろいろな形式で音読する)、B最後の述語が省かれていることに気づき、述語を推測する(学習班)、C連ごとに内容を深め音読する、D振り返りをする。勢いのある授業を展開された。

▼巻頭には、高穗雅貴先生から、玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)