▼1月例会(第431回)の提案は北島さん(志津小)。「教育書を読む・教科教育の源流を求めて」、弓削さん「世界の未来と日本の役割」(社会科)。

▼北島さんは『教育書を読む』を出版された。「理論と実践は車の両輪にあたる」との持論のもと、教科教育がどのような過程をたどって移り変わってきたのかについて調べることを志し研究を進め集大成として冊子にまとめられた。「教育史より学ぶ」に始まり、国語教育・社会科教育・算数教育・理科教育について代表的な文献30冊を読破し論文にされた。

▼国語教育については、芦田恵之助・垣内松三・友納友次郎・倉澤栄吉・西尾実・輿水実・大村はま・滑川道夫(敬称略)の考えを紹介。社会科教育・算数教育・理科教育について国語科以上の精力で読破。今後は、音楽・図画工作・体育についても研究を広げると意欲的。北島さんの教科教育論確立が待たれる。

▼弓削さんは「日本の国際協力活動について調べたことを交流し考えを深める」ことを目標にした授業計画を提案。日本はどのような国際協力の活動をしているのかという課題学習について考えた。関連してODA(政府開発援助)NGO(非政府組織)の活動、国際協力などについて理解を深めた。

▼巻頭には、新田哲之先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)