▼11月例会(第429回)の提案は、三上さん(金田小)。研究教材「グループで話し合おう」(東書3年)。

▼三上さんは校長として学校の教育研究の推進と児童の学力向上の取り組み。研究は「話すこと・聞くこと」。授業のポイントは次の6つ。@「生きたモデル」の提示、A意図的なグループの編成、B話し合い回数確保、C話し合うテーマの厳選、D自分の意見を書く時間の確保、E振り返りに工夫。話す・聞く活動を授業過程に位置づけ、必要な要件をまとめて、更に、改訂学習指導要領の方向を見定めている手堅い研究について協議を深めた。

▼三上さんは校長として「言の葉通信」を発行し正しく美しい言葉を使える学校にしようとする啓発活動とともに「俳句」の授業を引き受けて展開するなど精力的な教育活動から、多くのことを学んだ。

▼北島さんが『全国文学館めぐり』を自費出版された。現地の文学館を訪れ、長年の小学校教師と指導をしてきた感覚で人物にふれ学芸員に取材をしたものである。また、教材化を図る視点を明確に示た冊子である。これからの学習指導における「深い学び」につながる貴重な内容が溢れている。宮沢賢治・小川未明・松谷みよ子・新美南吉を含めて13名の記念館について論じて貴重な研究冊子である。(機関紙「ささなみ国語教室」に連載中)

▼巻頭には、阪上由子先生から、玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)