▼10月例会(第428回)の提案は、蜂屋さん(矢倉小)「線をひいて読もう」。弓削さん(京都女子大附小)「温かいしつけ」。

▼蜂屋さんは、物語を読む時、楽しく読ませたいと思っている。そのための段取りを丁寧に指導をしている。が、子どもの心に届かないという実態を乗り越えるために、読む過程の履歴を残すと言う方法を提案した。学習方法として蜂屋さん自身が大事にしている「三色ポールペンで読む」という手法を授業で活用。成果として、線を引くという活動が楽しく読むことを引き出した。協議では、線を引く活動を促した根拠を文章化することにより、大事と考える根拠が明らかになることと、交流活動が新しい視点を生み出すことから、これからの課題になる「深い読み」につながるという見通しが見えてきた。

▼弓削さんは、子どもの日常生活・行動を支える言葉についての提案。美しい言葉。正しい言葉を育てるために、しつけとして教える方法と内面から引き出す方法とがあり、長所と短所の両面に亘って協議を深めた。子どもにとっての言語環境は、学校における授業、休み時間の友達との会話、家庭という場がある。美しい言葉が育つ豊かな言語環境を生み出すための方法と授業、そして、日々の言語指導の展開等について協議した。

▼巻頭には、山本純子先生から、玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)