説明文を書く (3年生)
北 島 雅 晴

 作文の学習のまとめとして、どのような文章を書くことができるようになっていたらよいのか。3年生の段階では、原稿用紙3枚程度のまとまった文章を書くことができるようにしたい。「まとまった」というのが難しいところで、勢いよく書き進める3年生にとっては、文章全体に一貫性を求めることができない。でも、文章全体の組み立てを意識して書くという力はつけておきたいと思い、説明文「○○のひみつ、教えます」という学習を設定した。

 本単元では、次の点を大切にした。
◇自分の好きな・得意な内容を説明すること。(好きな学習への興味を広げたい。)
◇「ひみつ」という視点から、書きたい内容をしぼりこむこと。
◇文章の組み立て表作ってから書くこと。(はじめ・なか・おわりという構成をはっきりとさせる。)

 8時間程度学習のの中から、構想の段階を中心に紹介する。(○印は子どもの発言を示す。)
(1) 好きな学習はなんですか? 〜説明したい内容の決定〜
 ○ぼくは、星座が好きなので、星座の種類や物語について調べてみたいです。
 ○りんごのひみつか、水草のひみつか、どちらにしようかまよっています。
 図書室での調べ学習をもとに、少しずつ内容をしぼりこんでいった。

(2) 「ひみつ」ってどんなことを言いますか。 〜説明する視点をしぼる〜
 ○みんなが知らないようなことだと思います。
 ○あまり知られていないけど、大事なことだと思います。
 「ひみつ」のイメージを持たせたうえで、調べた事柄の中から説明したい内容を選んだ。

(3) どんな順序で書いたらよいですか。 〜文章の組み立てを決める〜
 ○はじめ・なか・おわりに分けて書きます。
 ○「はじめ」には、全体の説明を書いて、どんなことが書いてあるのかを分かるようにします。  (問いかけの文を書くことを指示した。)
 ○「なか」では、ひみつのことをくわしく説明します。
 ○ひみつは、2つか3つがいいと思います。
 ○「おわり」は、まとめや自分の考えを書きます。

 説明文で学習したことを活かして組み立て表をつくったが、構成の指導がきちんとできれば、書くことへの困り感が少なると分かった。
(草津市立志津小)