「私の決意」
廣 瀬 久 忠

 本校の合言葉は「あいさつにはじまり夢をつくる学校」。浸透し手応えを感じるときがうれしい。
 卒業生の多くが進学する甲西北中が創立30周年を迎えた。この式典の中で小中学生による意見発表会があった。この中学校区にある3小学校の代表も招かれた。本校代表の意見文を紹介する。


   私の決意  6年 M・M
 私の将来の夢を聞かれたら答えられません。大人になったらどういう仕事をしたいかもまだ決まっていません。自分の長所や短所もうまく答えられません。
 私はその答えを探すために先ず自分がしたことがないことや人が逃げたくなることを積極的にすることで自分らしさを見つけられるのではないかと、実行しています。
 私は先ず班のリーダーになることにしました。みんなの意見を聞いてまとめることは本当に大変です。意見を言わない人もいるので無理に聞こうとすると話せなくなり時間ばかりたちます。私はこの経験から人に対して思いやりを持つことの大切さを知りました。相手のことをよく知る。自分の考えを相手に正しく伝えるように心がける。相手の意見に耳を傾けるという点に注意することで相手も安心して話しやすくなることに気づきました。
 最近、市の陸上記録会のリレーに出ることになりました。何回もバトンパスの練習をするのですがうまくいきません。その時チームのメンバーと話し合って相手の受け取りやすい位置や渡し方を細かく作戦を立てました。本番のレースでは自然にミスなく渡すことができて1位でゴールし大会新記録を出すことができました。レース後にみんなで喜び合ったことは忘れられない貴重な経験です。
 今日この大勢の人前で立ち、話させていただいているのも大きな経験です。緊張と皆さんの視線で足がすくむ感覚がありますが私の自信となります。
 今、生きている時間を大切にできない人は未来の時間もきっと大切にできない。また、自分らしく生きることができない人は次なる道は開けない。
 自分自身を見つけるためにいろいろな辛いことがあっても逃げ出さない自分になるためにたくさんの失敗とたくさんの成功を積み重ね、将来ひとりでも多くの人を幸せにできる人間になります。


 将来の夢を答えられないと冒頭で言っているが、結びには「ひとりでも多くの人を幸せにできる人間になります。」と締めくくっている。これぞまさしく夢の姿。大人になったら○○の仕事をしたいは夢のほんの一部でしかない。どんな大人になるのかを今から意識していることが今をがんばる子どもにつながっていると再確認する。感謝して心から拍手を贈った。
(湖南市立菩提寺北小)