▼9月例会(415回)の提案は、岡嶋さん(野洲小)提案教材は「明日をつくる私たち」(光村)、海東さん(マキノ南小)「たぬきの糸車」(光村)。

▼岡嶋さんは、「考えをまとめ、表現する力」の育成のために、グループにおける話し合い活動指導計画の試案を提案した。特に、司会する力を育てる事を大切にした。討議では、話し合いの司会者の役割として、目的を明確にすること等が検討された。教材について経験、技術の面からも協議を深めた。

▼海東さんは、「想像を広げながら読む力を育てる」ことを目的に、あらすじを確かめる、登場人物の心の言葉を考えるということを主な学習活動として試案を提案した。主体的、協働的な学習を展開するための指導の開発である。協議では、子どもが意欲をもってお話を読むという姿や、話し合いで育つことが話題になった。

▼次期学習指導要領に向けて文部科学省中央教育課程企画特別部会のまとめにおいて「学習内容を深く理解し社会や生活で活用できるようにするためには、知識の量や質と思考力の両方が重要。アクティブ・ラーニングの視点から学習過程の質的改善を目指す」と示された。取り組む課題の方向が見えてきた。

▼巻頭には、加藤哲郎先生から、玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)