▼4月例会(第410回)は年間計画の設定。研究主題は実践的に「アクティブラーニングと国語の授業づくり」にした。学習指導要領の改訂で、主体的協働的をキーワードに思考力・判断力・表現力の育成をめざす方向に動いている。実践例も示され、これが21世紀型授業という話題も多い。「さざなみ国語教室」は創設以来、学習者の学びに光をあててきた。教材に出会った子供達の疑問や課題を一方の軸におき、もう一方に、育てたい能力をおくことを大事にしててきた。学習とは、子供自らが学ぶ意欲が基本になる。その意欲は、丁寧に指導をすることにより盛り上がることもある。課題を明確にすることで高まることもある。そのような授業を積み上げてきたので、アクティブラーニングの授業づくりは、本来の授業の原点に立ち返り、国語の授業づくりの原点を見なおそうといのが本年度の研究方向である。

▼授業づくりのキーワードは一般的に、@課題の発見(課題を見つける力)、A課題の解決(課題を解決する力)、B主体的な学び(自ら学ぶ力)、C協働的な学び(問いをつくり答えを生み出すコミュニケーション力)といわれている。思考力・判断力・表現力の育成は主体的・協働的な学習と関わりがある。国語科の授業においては、言葉で考え言葉で人間関係を深める学習の機会が多くなる。授業の言葉が生活に響き合うようにするという基本を大事にして、子供の学びを見つめようということを本年度の共通理解事項にした。確かな授業力を磨く研究にしたい。

▼巻頭には、網保夫先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)