新年度をむかえて
北 川 雅 士

 新年度が始まった。昨年度に続き、6年生の学級担任として1年間国語科の指導をする機会に恵まれたということで、昨年度に指導した経験や、このさざなみで学んだことを活かしていきたいと考えた。

   新年度、6年生の国語科の学習のスタートにまず取り組もうと考えたのはノート指導である。これまでも毎年、意識はして始めるものの、通年で指導が徹底できていない部分もあったり、2学期3学期になってから「もう少し指導しておけば良かった」と反省することもあった。そこで研究会などで学んだことや、「子どもの自己学習力を育てるノート指導(東洋館出版社)」を参考に、次の3点を意識し、通年を通してノート指導に取り組んでいこうと考えている。

(1) 国語科の学習を振り替えることができるノート
 毎時間、日付・単元名 教材名・本時のめあてを必ず書くようにし、後で見返したときに自分の学習が振り替えれるようなノートの書き方を指導していく。

(2) 学習の中でノートが活用できる授業にする
 黒板の板書を書き写すだけでなく、必要に応じて自分の考えを読み返したり、自分の考えに書き加えたり、友だちと交流する場面でもノートをもって見比べるなど、学習の中でノートを活用する授業作りを意識したい。

(3) 「自分のノート」と呼べるノート作り
 中学校へ向け、学習したことを自分なりにノートにまとめることができるようになるために、その基礎基本となるものを積み上げていけるように、指導する側として意識していきたいと考えている。国語科で学んだノートの作り方が、他教科や、自主学習そして今後の様々な学習に広がっていけば・・・と考える。

 6年生の学習がスタートして約1ヶ月、毎時間の学習で、日付・単元名 教材名・本時のめあてを必ず書くようにすることから始めている。加えて、ノートに書き写し、学習をふりかえることが出来るような板書も板書になるように意識しながら授業を行っている。
 子どもたちのノートのモデルとなるのやはり毎時間の教師の板書になると思われる。5年生までに学習してきたことを確認しながら、まずは板書を通じてノートを書くことを習慣化し、その積み上げが「自分のノート」作りになるように年間を通して指導を継続していきたい。また年間のノート指導の実践を年度末にふりかえりながら、ノート指導について学んでいきたいと考えている。
(彦根市立城南小)