巻頭言
我が「心の詩」
網 保 夫
 いつの世も人は温かい人間関係の中で生きる事を望むものです。
 学校では「師弟愛」「友愛」、家庭では「親子愛」「兄弟姉妹愛」、地域では「隣人愛」。これらの愛をしっかり育む言葉として「心の詩」を作成しました。その中から三編ほど紹介させていただきます。

『1億2500万分の一の出会い』
 君たちとの出会い、何とすばらしい出会いでしょう。
 この大宇宙の、同じ地球上に、人間として生まれ、何万何千とある小学校の中で、この小学校で出会えたこと。
 この出会いは、日本の総人口約1億2500万人の中の一人対一人の出会いなのです。
 何と宿命的な出会いでしょう。
  出会おうと思って、出会えるものではありません。
  だからこそ、この出会いを、お互いに大切にしなければならないのです。
 人は人生の中で、数多くの人に出会います。その出会いが、自分を育ててくれるのです。
 さあ、今日のこの出会いを、お互いに最高の出会いになるよう、努力しましょう。
 この詩は師弟愛を思い浮かべて作りました。
『世界にひとつの宝もの』
 お母さんは、ぼくの宝、ぼくを生んでくれた、世界でたった一人のお母さんだから。 
 ぼくはお母さんの宝、お母さんが生んだ世界に二人といないぼくだから。
 どっちも大切な宝、世界に二人といない人だから。
 この詩は親子愛を思い浮かべて作りました。
『ありがとう友よ』
 ありがとう友よ、君は覚えているかい。嬉しい事辛い事分かち合った友よ。夕日が沈むまでさかあがりをしたよね。
 ありがとう友よ。君はおぼえているかい。喜びも、悲しみも分かち合った友よ。忘れた宿題をそっと見せてくれたね。
 ありがとう友よ。いつまでも、いつまでも、助け合い励まし合って、夢を叶えようね。これからも良き友でいようね。
 この詩は友愛を思い浮かべて、作りました。

 このように出会いの中で愛が生まれ、成長できるものと感じます。
 吉永先生との出会いも正にその通りです。本当にありがたく思います。これからも多くの人との出会いを大切に、自らを成長させたいと思っております。
(明星大学教育学部教職担当講師)