▼ベテランの先生と授業開きについて話し合った。話題は教科書巻頭の詩の活用。

▼6年は「創造」〈一まいの紙から、船が生まれる。飛行機が生まれる〉〈ひとかたまりの粘土から、象が生まれる。壺が生まれる〉〈生まれる、生まれる。私たちの手から次々と〉。味わい深い詩である。だから、「何を感じましたか」と問いたくなる。あるいは、「詩は、何が伝えたいのでしょう」と言いたくなる。

▼どんな勉強が始まるのだろうというワクワク感がある。手元には、新しいノートを持っている。詩を手掛かりに、このノートを国語学習履歴の宝物にしてみたいという気持ちを持ったら、「何を感じましたか」より魅力ある学習活動が生まれる。

▼教科書の扉が「創造」なら、ノートにも扉があってもいい。そう思って、扉について考えた。学習意欲につながる言葉は、「創造」だけではない。語彙を増やすという視点で考えてみた。思いつくのは、希望・未来・努力など数語。語彙の貧しさを自覚したので検索機能を活用。

▼「創造の類語・希望の類語・人生を励ます二字熟語」。青雲・克己・夜明・展望等々。知っていて思い出せない語彙のシャワーが溢れる。自分の気持ちを書き出して熟語で題名を表す活動、好きな詩を選んで丁寧に書き写す活動等。授業に対するワクワク感が膨らむ。(吉永幸司)