▼2月例会(第408回)の提案は谷口さん(滋賀大附属小)、海東さん(マキノ南小)。

▼谷口さんは、研究主題「主体的な言葉のつかい手が育つ国語学習」を提案。研究教材は「お手紙」(2年光村)。めざす子どもの姿は「場面の様子について、登場人物の行動や会話を中心に想像を広げなが読み、<大すき>の理由を明確にしながら<お話大すきレター>を紹介することができる」に設定し授業展開した。提案に対して、@単元全体を通して会話文と行動を表す文章に対する読み方について、A友達に対して紹介をするという目的意識の持続について、B<レター>を書くことと紹介の仕方について、C交流の意図について、D子どもが共感をする表現について等を話題にして研究を深めた。

▼海東さんは、研究主題「言葉を獲得して表現に生かす」を提案。特別支援を必要とする児童の言語能力に対して、育ってきた力と更に伸ばす力を分析して言語活動のとり組みについて実践を発表した。主な活動内容は、@文字を視覚で捉え、声に出して語彙を獲得することを目的にした取り組み、A他者との関わりから時と場に相応しい言葉づかいを考え、表現する取り組み、B日常の授業についてであった。研究協議では基本的な言葉の獲得を目ざす授業のあり方や、日常会話の場の設定等について深めた。

▼巻頭には、太田伸彦先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)