▼最近よく目にする文がある。キャシー・デビッドソンの「子どもたちの65パーセントは、卒業後、今は存在していない職業に就く」という見解。時代の動きから納得できる。マイケル・A・オズボーンの「今後10〜20年程度で、約47パーセントの仕事が自動化される可能性が高い」は、ロボットの話題になるといつも話題になる。ロボットでなくても、身の回りの自動化はすぐに思いつくものがいくつもある。駅の改札、自動販売機等々。

▼「2030年までには、週15時間程度働けばすむようになる」は、ジョン・メイナード・ケインズのシミュレーションの紹介。その時代の生活様式は想像できないが、後15年とすれば、今の中学生、高校生がお父さん・お母さんになっている時代。そう遠い話ではない。次代を創造する人に求められる資質や能力は、課題発見・課題解決能力だけではなく多様性を受容する力と言われても納得できる。

▼思考力・判断力・表現力の育成の大切さや授業改善について研修、研究が深まっているが、急激な変化を自覚しているかどうか。次の指導要領改訂ではアクティブ・ラーニングがキーワードであると伝えられている。それを実現するために必要なものが、カリキュラム・マネジメントであるいう。教育界の動きも激しいこの頃である。足元をしっかり固める時であろう。(吉永幸司)