▼10月例会(第404回)の提案は蜂屋さん(矢倉小)「ちょっと工夫のある物語を作ろう」(東書6年)。北島さん(志津小)「読書会をしよう・ヒロシマの歌」(東書6年)。

▼蜂屋さんの提案は、「ちょっと工夫をして書いたことがわかる物語を書く」という意識を大事にしたした指導。蜂屋学級では、書くことについては、日常的に書き慣れているという子どもに、飛躍的に書く力を伸ばすための単元構成を考えた実践である。目的は、主題を考え、それを校正や表現を通して物語として作るというもの。そのためには、既習の教材のふりかえり、「海の命」の研究的な読み方、さらに、ビブリオバトルを取り入れた読書生活の向上など、総合的な国語学力の育成をめざした教室づくりを基盤にしたもの。

▼北島さんは、単元を貫く言語活動を「読書会」にして、複数の教材の読み比べを行うという学習計画をした。主題と関わりながら主体的・協働的な学習を目指すアクティブ・ラーニングを意図したもの。作品ついてどのような感想を持ったかなどの読書の視点を交流し、さらに、読書に対する関心や意欲を高めようとしたものである。

▼協議では、蜂屋さん・北島さんの提案をもとにして21世紀型学力と言われている学力観と具体的なおさえどころが話題になった。

▼巻頭には、小笠原さんから玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)