本棚  子どもが育つ学校現場の京女式 ほめほめ言葉
京都女子大学附属小学校・吉永幸司 編著
小学館MOOK 2013.11 1500円
子どもが育つ学校現場の京女式 ほめほめ言葉

ほめることが大切だということは、教師なら誰もが知っている。ほめようと努力している教師も多い。しかし、「よくできたよ」「がんばったね」という言葉でよしとしてはいないだろうか。その言葉は「子どもの心に響き、未来に元気や勇気、希望」を与えるほめ方になっているだろうか。

 例えば、ほめほめ言葉1は、「二つの言葉を見つけるだけでなく、関係付けて話すことができました。考える力が身に付きましたよ」と、子どもの発言から考え方ののよさを具体的にほめる言葉になっている。全部で34例。様々な場面でのほめ方のコツがつかめるだろう。

 巻末の「ほめる極意」には、3つの基本が述べられている。
「子ども自身がよいことをしたと思っていることに対して、正しく評価する」
「子ども自身が行動や言動のよさに気付いていないとき、大人の目線でよさを認め、気付かせる」
「何が正しいか何がいけないかという価値観をきちんと教えるほめ方をする」
 「子どもに自信を持たせ、成長させる」ほめ言葉が増えることを願って。
(常諾真教)