話し合い 〜教師が知らなきゃ 子どもに教えなきゃ〜
杉 澤 周 一
子どもたちが話し合えないと教師の嘆きをよく聞く。教師は次のような話し合いの種類を認識し、 それに応じてどのように教えるかを意図して指導してみたらとある学校と自校で提示してみた。 A たくさん出し合う 発問や課題などに応じて、見つけたものや思い出したこと、思い・考えなどをたくさん出し合う。 *発問や課題などに合っているかどうかをみんなで確かめ合う。 B 意見を出し合い、選出、決議、決定する *順番をつける…ナンバリング *選ぶ・一つに絞る・3つを選ぶ・必要なものや課題に合うものなどをあるだけ選び出す。 ☆みんなで、理由・根拠の出し合い、みんなで決定する。 例1 来週の学級遊びの種目を何にするか。遊び係の5案から1つを決める。 例2 説明文の中から重要な文やキーワードなどを3つ選ぶ。 C 課題解決や新しく生み出すことについてアイデアを出し合う *実際の問題を解決するために、その方策について考える。 例1 廊下を走らないようにするためには、どうすればよいか。 *新たなものを生み出す。 例1 卒業文集の題名 ・個々に考え各グループで出し合い2つずつ理由とともに一斉に。 ・出た10(=2×5G)から個々が2つを選び理由を考える。 ・一斉で理由を出し合う。なるほ どと思うことをメモする。 ・個々にもう一度考え直し一つに絞り、理由を出し合う。賛否も。 ・個々に再考し、一つに絞る。 ・最終の投票で決定する。 D 正解や真実を探す 発問や課題などの回答として考えられることについて出し合って、一つあるいは複数の正解や 真実を見つける。理由・根拠を出し合い検証する。 *実験観察、見学、調査等の結果の照らし合わせ、事実を確かめ合い、その記録として相応しい 表現などについて話し合い加筆修正する。 E 広め深め合う 発問や課題、感想などについて、多様な思い・考えを出し合って、自分の思い・考えと照らし、 補足する、修正する、ふくらませる、けずる・減らす、変える…。 例1 物語学習で感想を深め合う。 例2 共通テーマで考え、交流し、もう一度考え直す。 F 討論 賛成・反対の立場を決めて討議。*物語文・説明文、実験・観察の予想、社会科、学活など、テー マを設定し、個々に立場を決めてから話し合う。 *日常的に短い時間で簡単に議論。 G これらの組み合わせ (東近江市立八日市西小)
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