夢をつくる学校
廣 瀬 久 忠

 終業式に「夢をつくる学校」について「振り返り」の話をした。
「6月の全校集会で話したことは形になりましたか。@自分の夢に気づきましたか。A自分の夢は今、燃え始めていますか。B自分の夢を叶えるのは自分だと考えていますか。Cそのためどんなことを始めましたか。Dそのために何を我慢していますか。E何かを続け何かを我慢して夢が近づきます。F夢への道は自分自身で作ります。Gまっすぐの道ではないと承知していますか。H北小は『夢をつくる学校』と言ってよろしいか」と。子どもたちは確かめるよう自己の内面に向かい固唾をのんで聴く。
 それぞれの教室で担任が夢への道を語り、気づかせ、具体の動きに結んできた。今、成長(4月との違い)を自覚させる。次へ方向修正をするから紆余曲折し強い信念を持ちながらも苦しみもがき道は曲がる。自分はしんどさに背を向けてないか。進んで自主学習をしているか。前向きで丁寧にハツラツと挨拶をする子だったかと聴く。
 夏休み。のんびりすれば「のんびり力」がつき、絶対やり続け切ったら「意地でもやり遂げる力」がつく。

 7月。2年生の学級で「夢作文『三か月後』を書く」機会を得た。「きみたちにおくるうた」バラク・オバマの娘たちに宛てた手紙(明石書店)を読み語りし。初め「夢」、中「理由」、終わり「2年でがんばるべきこと」の構成で書いた。
 Kさんは4月の夢作文に「将来プロ野球選手になりたい」と書き、父が叶えぬプロへの道を引き継ぎ、父の分までがんばって、父に教わり1年生からスポ少も始めた男子。Kさんの夢作文「三か月後」は質的な内容変化を遂げ確かになった。

 ぼくは将来メジャーリーガーになりたいです。それはまずプロ野球選手になってお父さんの夢を叶えたいからです。自分はもっと上達したいのでプロでがんばりメジャーリーグから呼ばれたいです。メジャーリーグを引退したら少年野球の監督になります。自分が教えてもらったように教えて、教え子が将来すごいプロやメジャーリーガーになってほしいからです。
 二年生でスポ少や学校で授業をしっかりし、あいさつや「あすなろ」運動を守り礼儀正しくしなければ将来の道のあと一歩と言うところまでであきらめてしまいます。
 礼儀正しくし将来へ一歩ずつ向かい大きな夢が叶うと思います。
 4月夢作文から着実に「淡さ」から「強さ」へ成長し、想いは運命を変える道標となる。紹介したKさんは大きな拍手に包まれた。
 (註 あすなろ運動:菩北小伝統の規範遵守運動 ○あいさつ ○すっきり掃除 ○なかよし ○ろうか歩行)
(湖南市立菩提寺北小)