▼6月例会(第400回)の提案は蜂屋さん(矢倉小)。研究主題は「自分の思いを重ねて物語文を書く」であった。1年間の国語教室作りや、児童理解、言語力の育成などを絡め、物語を書かせるというのが主な内容。箕浦さん(神照小)の研究教材は「ようこそ、私たちの町へ」「本は友達・森へ」(いすれも光村図書)。

▼教科書(東書)では、「想像したことをもとに、物語の構成を考えましょう。物語を書き始める前に、構成を考えておくことで、筋道の通った物語を書くことができます。物語の題名、時、場所、人物とあわせて構成メモに整理して書きましょう」という導きがある。構成をしっかりした文章を書くことが大事という意味である。

▼6年生という段階を考えて、次の観点から話題が広がった。
(1) 書くことの日常化である。書くことに慣れさせる。書くことで問題意識を持つという意味である。
(2) 短作文により、書くことの技術を習得させ、物語を書く時に生かすという考え方である。
(3) 物語を書くときに留意することである。今まで学んできた物語文を手本にして、書き出しや登場人物の役割、あるいは終わり方などを研究的に学び物語を完成させるという方法である。

▼協議内容が充実し実践に期待が生まれる協議になった。

▼400号記念の巻頭は、高野さんが担当しました。(吉永幸司)