私 と 本 (その1)
箕 浦 健 司

 「本は友達〜私と本から」(光村6年)。6年生になり、これまでの自分と本、読書との関わりを振り返る。第1時は、小学校生活でどんな本を、どんなときに、どれくらい読んだのかを振り返った。そして、改めて「読書することのよさ」を確認し合った。子どもたちから出た意見は、次の通り。

 *お話が楽しい
 *調べ物に役立つ(辞書、図鑑、How toシリーズなど)
 *言葉や漢字をたくさん知ることができる
 *文章をスラスラと読めるようになる
 *知識を得ることができる 登場人物の気持ちを想像するのが楽しい
 *お話の世界に自分もいるような気になれる
 *主人公になったような気がして楽しい
 *(紀行文など)そこへ行ってみたくなる、行ったような気になれる
 *想像力が高まる

 第2時は、現在の自分の本との関わりをワークシートを使って振り返った後、4人1組のグループで交流し合った。司会を立て、発表者に感想や質問を述べるようにした。みな意欲的に発表し、質問や感想を述べ合っていた。
「もう少し、○○の内容について詳しく教えてください。」
「1か月に5冊も本を読んでいるなんて、すごいですね。」
「他に質問はありませんか。はい、○○さん」
 前単元で学級討論会を行い、話し合いの進め方や司会進行の仕方などを身につけた子どもたち。話し合いは盛り上がり、スムーズに進行していた。
 話し合い終了後、感想と今後の読書生活への豊富を150字程度でまとめた。話し合いが充実していただけに、どの子も黙々と感想を書くことができた。

「今日の話し合いで、Rさんの表現の仕方がすてきだなと思いました。その本のおもしろさが伝わってきました。私も、友達に自分の好きな本のよさが伝えられるような読み方をしたいです。」
「私は、今までほとんど本を読んでいませんでした。でも、今日話し合った人たちは、毎月何冊も本を読んでいるそうです。ぼくもこれからは、少しずつ本を読んでみようかなと思いました。」
「今日の話し合いは楽しかったです。人それぞれ、いろんな本の楽しみ方や感じ方があるんだなと思いました。友達の話をたくさん聞けて良かったなと思います。」

 現在、教室には、星野道夫さんの著書を人数分用意し、朝読書や家庭課題で並行読書を行っている。教科書の「森へ」で、本のよさの見つけ方や紹介の仕方を練習した後、お気に入りの1冊の紹介をする予定である。
(長浜市立神照小)