▼新しい学期が始まった4月例会で「研究通信」(創刊号27/4/7)を頂いた。「慌ただしく始まる1学期。とりあえず、4月10日の準備を進めて…というのが本当ところでしょう」から始まる。が、いきつくところは、「日々の研究が校内研究」と続く。どの教科が研究対象になっても変わらないのは、日々の授業で子どもを育てる、力を育てることという意味である。

▼全校で取り組む事柄を年間5期に分けている。学習規律を躾ける(挨拶・学習規律・学習準備など)、学びの土台をつくる(自分の考えを書いて表現する)、学びの基礎をつくる(考えを交流し合う)、学びの面白さをつくる(考えを交流しあう)、学びの喜びをつくる(交流した考えをさらに深める)。この5つの段階は学習過程でもあり学びの筋道でもある。まず、初めは「よい姿勢」机、椅子の高さの調整へと指導内容が研究という視点から導きと誘いが始まる。

▼注目したのは第2号(27/4/9)。いよいよ授業が始まる。教科書の読み方、指導の仕方が丁寧に説明されていること。たとえば、「言葉の準備運動」では、指示の仕方から実践的である。教科書が改訂・新編になったことは授業像も変わることと説く。ベテラン研究主任の西村嘉人さん(本会会員)の研究通信がみずみずしい。まさに日々が研究という姿勢が魅力。(吉永幸司)