▼縁あって台湾の高雄日本人学校及び高雄市立中正國民小学校を参観させて頂いた。日本人学校では5年生(男子3名・女子13名)が特別活動として参観の歓迎会。プログラムの中心は「竹取物語」の劇と英語劇「シンデレラ」であった。

▼「竹取物語」は、古典の音読と現代文、台湾語、英語の音読・朗読。自分の理解をしっかりと相手に伝えようという気持ちが込められていた。劇を作る、英語、台湾語で話せるようにすることは、作品完成までに知恵を出し合う過程がある。協力という姿がよく表れた発表であった。英語劇「シンデレラ」は、子ども達が自信を持って発表をしていたことが印象に残った。また、演技のなかで、相手に対する思いやりを感じさせる態度が滲み出ていた。

▼高雄市立中正國民小学校(在籍1600人)5年生の算数授業参観。複合図形の体積の求積の授業で、学習内容は日本の5年生とほぼ同じ内容。スマートボードが常設され、板書を一度もすることなく授業は展開された。1単位時間40分の授業内容は、複合図形の求積に対する解明方法を伝授するという内容であった。(日本人学校は、中正國民小学校の校舎の一部にある)

▼日本人学校の子ども達は、日本の丁寧な日本語と文末まで話すことが徹底されていた。美しい言葉の大切さを感じた。(吉永幸司)