目指す子ども像
三 上 昌 男

 学校評価にかかる保護者・児童へのアンケートを毎年実施している。本年度も10項目にわたって、 その集計結果をまとめ、次年度への取り組みについて方針を示して学校だよりや学校評議会等で報告を行った。

 その中に、「学校教育目標や教育方針を分かりやすく伝えているか」についての質問がある。
 「夢をもち 仲よく 元気で がんばる子ども」
 本校では、教育目標を「目指す子ども像」として表し、伝えている。約95パーセントの保護者・子どもが、「よくわかっている」「だいたい分かっている」と回答している。確かに分かりやすい表現で、合言葉のように覚えやすい。
 この1年間、入学式や運動会、始業式や終業式、PTA総会や役員会の場でも話題にしてきた。もちろん職員会議の中でも、その具現化に向け、学年に応じた取り組みを進めるよう話してきた。

 子どもたちには、次のように話している。
 本校の教育目標(目指す子ども像)は、「夢をもち 仲よく 元気で がんばる子ども」です。
「夢をもち」とは、自分の夢やめあてを持って生活するということです。
「仲よく」とは、お互いを思いやり、認め合い、助け合うということです。
「元気で」とは、みんなが元気で楽しく過ごせるよう、自分の思いを伝えたり、相手の思いを聞いたりするということです。
「がんばる子ども」とは、今、何をする時かを考えて、ルールを守り、ねばり強く取り組むということです。

 あらゆる機会に「目指す子ども像」について、学年に応じ、具体的な学習場面や生活場面で子どもたちが意識できるように実践してほしいと考えている。
 例えば、「夢やめあて」については、学期ごとや行事ごとにめあてを考え、ふり返りの活動を行うことである。また、一時間の授業でも、本時のめあてを理解し、ふり返りの場で自己評価を行うことである。その積み重ねが、「夢」や「なりたい自分」に向けて努力することにつながることを子どもたちに教えていきたい。

 卒業式の場でも、169名の卒業生に向け、
「4月からいよいよ中学生です。八幡小学校で学んだことに自信と誇りを持って、中学校へ進学してほしいと思います。そして、より多くの仲間と出会い、学び合い、『夢をもち 仲よく 元気でがんばる心豊かな人』に成長してください。」
とメッセージを贈った。
(近江八幡市立八幡小)