▼11月例会(第393回)の提案は箕浦さん(神照小)。研究教材「大造じいさんとガン」(光村5年)。指導目標は「作品を自分なりにとらえて朗読しよう」。

▼箕浦さんの提案の概要は次の通りであった。 ○朗読につながる読み方として、登場人物の心情や情景描写を読み取り、自分なりに様子を想像することを指導する。
○自分の読み取りを、朗読として表現するために、読みたい方法を見つけたり、グループで読み合い聞き合いをする。
○学習の過程で習得した力を活かして、音読を動画に記録し学習成果を確認する。
○学習方法として、朗読記号の書き込み、部分視写、グループ学習の活用、教師の範読、朗読発表会に対して意欲を高めるともに学習力を育てる場や方法を開発する。

▼研究協議では、学習目標と学習展開の関連、加えて、学習成果を積み上げることが話題になった。教材は、子どもたちの心をとらえる文章が多く、さらに、緊張する場面や想像を広げて読みたくなるような場面が多い。限られた時間の中で学習成果を上げるためには、育てた子ども像を明確にする必要がある。この両面を授業でどのよういに絡めていくかということを中心にして、協議を深めた。細かな授業記録が協議を深めるのに役だった。

▼巻頭には、若松俊介先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)