▼2月例会(第384回)は第29回「新しい国語の授業」研究会(滋賀県教育会館)。研究協議テーマは「言語力をつける国語授業を求めて」。実践提案は藤井さん(治田小)、司会は弓削さん(京都女子大学附属小)、助言は西村さん(旭森小)、講演は吉永。

▼実践提案と研究協議「子どもの言語の力の実態をどのようにとらえ、具体的な授業実践を通してどのようにつけるのか」。藤井さんは、教材「サーカスのライオン」(東書4年)の授業では学習力を育てることを目的に、発言を促し、活動を分かりやすくするという工夫で学習に興味を持たせた。大事にしたい読みの指導は次のこと。
○場面の設定部分を丁寧に指導し、読み間違いのないようにする。
○人物の気持ちを読み取る方法を具体的にしめす。
 ・会話文に気持ちが表れている。
 ・主語と述語の間の言葉と会話文に気持ちが表れている。
 ・主語と述語の間の言葉から気持ちが読み表れている。
 ・「じんざは」から始まる文に気持ちが表れている。
○授業記録が緻密で丁寧。しかも、子どもの学習記録から読みの過程と個の育ちを見守った授業の記録が授業の豊かさを示していた。

▼講演は『(京女式)学校現場のほめほめ言葉』(小学館)をもとに、言葉で育てる場や機会を具体的に提案した。

▼巻頭には西岡章博先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)