小見出しをつける 「かるた」(光村3年)
吉 永 幸 司
1.小見出しをつける 3年生において、小見出しをつける学習を通して育てる力は次の2つである。 ○文章には段落というまとまりがある。そのまとまりの内容を短い言葉で表す力。 ○文章中にある大事な言葉を見つけ、使える力。 この力を育てるには、文章のまとまりを意識して読ませることと大事な言葉の見つけ方を習得させ ることである。 2.教材「かるた」の指導 (1) 目標 ・かるたについてどんなことが書いてあるのかを読み取り段落ごとに小見出しをつけることができる。 ・まとまりごとに内容を読み取り書いてあることの大体を理解することができる。 (2) 主な学習活動 @文章の全体を読み、かるたについて、どんなことが書いているのかを読み取る。 A段落ごとに大事だと思う言葉や文を書き出す。 B小見出しをつけながら文章の内容を理解する。 (3) 授業の実際 T 今日の勉強は「小見出し」を作る勉強です。最初は、作り方の勉強です。 T 最初の段落を読みましょう。何のことが書いているのでしょうか。 C カードが伝わってきたことが書いています。 C 合わせかるたのことです。 C いろはかるたと百人一首のことが書いています。 T 今の発表は全部書いていることだから正しいのです。小見出しは、それらをまとめ、短い文で書くのです。どうしたらいいのか考えよう。 C かるたのこと。 T どうして、そう考えたのですか。 C 全部、かるたの事ばかりだから、そう考えました。 T それで、いいのです。でも、かるたのことでは曖昧だから、かるたの何かを読みとってごらん。 (グループで短い文を考える) C かるたのはじまり。 C いろはかるたと百人一首。 C かるた遊び。 T ヒントです。最初の段落の小見出しは、「要するに」と言ってから、文を発表してごらん。小見出しは、「要するに」に続く言葉です。かるたのたん生というようにまとめるのです。 ※小見出しの作り方を指導し、その後グループで考えさせた。「要するに」は効果がある言葉であっ た。 (京都女子大学)
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