▼8月例会は、第41回国語研究集団合同研究会に参加。8月4日に大阪府私学教育文化会館で、「子どもが生きる授業の改善」の協議題で開催。研究発表は3名。

▼「竹の会」松井恵子氏(小林聖心女子学院小)。「くじらぐも」(光村1下)の授業とノート記録をもとに提案。一人で書く場面では机間指導により一人一人に◎や〜をつけると記録されている。子どもの思いに瞬時にしっかりと目を通す実践の力を養うことが、子どもの学ぶ意欲を引き出すと感じた。

▼「東風の会」中川洋氏(仁川学院小)。「書くことが苦手な子」に焦点を当てて指導の課題を見つけ 実践に工夫。子どもへのアンケートを事前・事後で比較して指導の意義を見つけようという意図もうかがえた。書く活動のねらいを明確にして実践と評価を積み重ねることの大切さを確認した。

▼「さざなみ国語教室」は、弓削さん(京都女子大附属小)。「百年後のふるさとを守る」(光村5年)での授業記録、板書、子どものノートをもとに実践を振り返って提案。記録からTの発言の分量の多さが見えてきたという。学習者を育てたいという願いは具体的な活動の工夫によって実現しなければならないが、だとしたら、授業記録の分析・検討の意義は大きい。(森 邦博)