▼3月例会(第373回)の提案は北島さん(志津小)。提案の内容は「音読の指導ー戯曲」、教材「木竜うるし」を次のように仕組んで指導をした。@音読を通して学習する計画を考える。Aグループ学習形態で、「木竜うるし」の音読をする。B習得をした音読技法を生かして「江戸小ばなし」をする。学習過程は習得・活用の原型を固めたものであった。

▼研究協議会では次のことが話題になった。
○戯曲を音読することで育つものはなにか。戯曲は台詞とト書きでなりたっている。台詞から人物の性格や出来事を理解をすることが求められる。ト書きからは場面の様子を想像することで情景を思い浮かべることが大事になる。想像する力によって音読が変わる。
○グループ学習という形態を通して満足度を高める。
 戯曲は、役割を分担して協力をする学習である。場面の様子や人物の性格には共通理解が必要である。音読以前に共有する内容があることの気付きが大事である。

▼さざなみ句会高点句。静寂を真っ二つに分け椿落ち(杉澤) 子の歓声起きたカエルの初仕事(蜂屋) 春光に白のワイシャツ皺もなく(伊庭) 飛車はもう助からないぞ春縁台(北島) 転んでも泣かぬ子となり桃の花(吉永)

▼巻頭には、新藤一朗先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)