▼2月例会(第372回)提案は海東さん(マキノ南小)。研究教材は「鳥獣戯画を読む」(光村6年)。研究課題は「筆者の見方をとらえ、文章を読む視野を広げる」。

▼学習計画は、〈第1次〉筆者のものの見方や感じ方の違いに気づく。学習の見通しをもつ。〈第2次〉絵と文を照らし合わせて読み、筆者の評価とその対象を捉える。絵や絵物語に対する筆者の評価に対し、自分の感想をまとめる。筆者の見方を読者に伝えるために、表現や構成の工夫を捉える。文章を読んで広がったものの見方を交流する。〈第3次〉教材文で学習したことを活用して、物語や小説、演劇などについて書かれた文章読む。

▼指導計画が、教材の読み取りでなく、見方や考え方であることは、自分、あるいは筆者という言葉から理解することができる。特に、活用に力を入れて指導を展開しているので、見方や考え方がしっかりしている。授業感想の「力がついて・見方が広がった・発想の豊かさが印象に残っている」などの表現が心に残る提案であった。

▼さざなみ句会高点句。雪だるまちょこんと手にし登校す(北島) 焼きたてのパン届けられ春隣(三上) 白梅や信念固める志望校(海東) 少しだけ髪切る気分春近し(森) 捨て猫に寄り添う子あり春の夕(北島) 春を待つ制服筆箱ランドセル(吉永)

▼巻頭には、吉川彰彦先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)