▼1月(371回)例会は教材研究。「様子が分かるように音読劇をしようー『木竜うるし(人形げき)』木下順二文(東京書籍4年下)」。

▼協議では「音読劇」を学習活動に位置付けたときの学習構想が中心。
 音読劇を上手にやり遂げたいという問題意識を大切にしていくとき、2つの視点が考えられる。1つは、本教材の「てびき」を解決のヒントとして参考にさせること。2つめは、1年間の「読むこと」の既習学習を振り返らせること。
 手引きに「人物の気持ちを読み取ろう」という見出がある。「これはこれまでくり返し学習にしてきたことだ」と、既習学習の成果を生かせばよいことに気づかせたい。このように学習を積み重ねて言葉の力をつけていくのだと知らせたい。

▼役割音読をすると、場面の様子や人物関係など把握できていないときと読み進み内容が把握できてきたときの音読の変化が聞いている者にも伝わってきた。これは音読を学習に取り入れるよさの確認でもあった。このよさを生かすには、聞く子も大切することではないか。読み手と聞き手を同時に育てる工夫が授業の要になるのではないだろうか。

▼さざなみ句会高点句。ポケットに負けず嫌いの喧嘩ごま(吉永) 勝負あり長持ち独楽の一人舞(高野) 進むほど輪が縮んでくかるたとり(森)

▼巻頭には、水野典子先生から玉稿を頂きました。深謝。(森邦博)