学習はシンプルに その1・基礎学習
北 島 雅 晴
国語の学習を難しくしている原因の一つに、学習の進め方が分かりにくいことがある。どのように学習を進めたらよいのかをできる限り分かりやすく提示したいと考えている。そこで「読むこと」の学習を基礎学習・中心学習・発展学習という段階を設定して、どのような活動をするのかをはっきりとさせて学習を進めている。 ◆基礎学習 確かな読みをつくるための基盤づくりとなる学習。 ◆中心学習 単元のねらいを達成するための中心となる学習。 ◆発展学習 さらに、このような学習をしたら読みが深まるのではないかという学習。 今回は、基礎学習の段階を紹介したい。単元は「世界一美しいぼくの村」(東京書籍4下)。 (以下Tは教師、Cは児童) T 今回の基礎学習では、何をしたらよいでしょうか。 C 音読をします。 C 意味の分からない言葉を国語辞典で調べます。 C 新しい漢字を勉強します。 C あらすじを書きます。 子どもたちの考えを整理して、基礎学習を次のように提示した。 ○第1時 音読と漢字の学習 ○第2時 音読と意味調べ ○第3時 小見出しづくり 今回は、内容の大体をとらえるために、小見出しづくりを初めて取り入れた。 ・六つの場面それぞれに小見出しをつけること。 ・今回は、教科書の言葉を使った小見出しにすること。 という二つの条件のもとに行った。 【第一場面の小見出し例】 C 戦争が続くアフガニスタン C ヤモの住むパグマンの村 C 美しい自然がいっぱいの国 C 果物がたたわに実る国 T 一場面では、アフガニスタンまたはパグマンの村の様子を紹介している言葉がぬき出せればよいですね。 このような形で、六場面までの小見出しを交流して確かめ合った。 【学習をふり返って】 ○小見出しづくりは、思ったよりかんたんでした。でも、あらすじと同じように、お話の流れがわかってよかったです。 ○あらすじの時は、たくさん書きすぎてうまくいかなかったけど小見出しはかんたんにできるしすっきりできました。 今回の基礎学習は、音読と小見出しづくりを中心行った。この学習がどうだったのかをふり返る活動も大切にしたい。 (草津市立志津小)
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