▼九月例会(第366回)の提案は弓削さん(京都女子大附属小)。研究教材は「しらせたいな、よみたいな」(光村1下)。

▼「学校にいるいきものや、学校で見つけたものを、いえのひとにしらせましょう」という呼びかけ。「よむひとにどんなものかがわかるように、よく見てかきましょう」と、相手と目的を示すことから教材は始まる。学習の手順は、@ノートに見つけたことを書く。A文章に書く。B五段落くらいの文を書く。C書いたら読み返す。このようにわかりやすい。更に、絵を書き、短い言葉で書くこと図示するなど具体的である。

▼教材研究と授業をつないで研究を深めた。先ず「しらせたいな」ということであれば生きものだけには限らない。しかし、「よく見て書こう」ということになると、観察に限定される。観察としらせたいなをつなぐと、感動する対象が必要である。観察の対象に心躍るものが意欲と関わる。更に、観察の視点を示していることの意義と授業の構想を確かにした。

▼さざなみ句会高点句。逆上がりできて真っ赤な鰯雲(好光)下駄鳴らし遠雷ひっさげ友来る(伊庭)野を駆けて日毎に飛び火彼岸花(杉嶋)青空にカンバスする秋の雲(森)青春歌ふと口ずさむ今朝の秋(吉永)

▼巻頭には、岩城理佳先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)