▼6月例会(第364回)は教材研究。研究教材は『鳥獣戯画』を読む(高畑勲 光村6年)

▼はっけよい、のこった。秋草の乱れる野で、蛙と兎が相撲をとっている。蛙が外掛け、すかさず兎は足をからめて返し技。その名はなんと、かわず掛け。おっと、蛙が兎の耳をがぶりとかんだ。この反則技に、たまらず兎は顔をそむけ、ひるんだところを蛙がーー第一段落は『鳥獣戯画』のひとつの場面を説明してる。作品の見方を伝えている。教材をどのように指導をするといいのかを協議した。

▼授業構想を考えた。単元目標「ものの見方を広げよう」から内容を解きほぐした。先ず、「ものの見方」とは何か。「広げる」とはどうすることなのか。この目標に迫るために、@場面を自分で読む活動をする、A絵と絵物語の違いを意識して絵を読む、B自分の読みと筆者の読みを比べる、C学習の手引きを活用し表現の工夫を読み取る。これらが主な学習活動である。模擬授業形式で内容の読み取りと考えの構築を図った。

▼さざなみ句会高点句。幾何模様変幻自在のアメンボウ(伊庭) 良きことも悪しきこともなく夏至暮るる(常諾) 冷酒飲むとにもかくにも日は暮れて(高野) 悠々と銀の糸引く蝸牛(谷口) 絵日記の文字に勢い梅雨明ける(吉永)

▼巻頭には、神谷知幸先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)