▼5月例会(第363回)の教材研究。研究教材は「ゆうすげ村の小さな旅館」(茂市久美子・東書3年)

▼教材研究の方法を、@単元の目標、A教材文の読取り研究、B学習活動の検討、C指導の開発、という4つの観点で行った。単元目標を「場面の移りかわりに気をつけて読み、あらすじをまとめましょう」と教科書に示していることを大事にした。「場面・うつりかわり」を育てる力を捉え「あらすじ」をまとめる学習活動を考えた。

▼教材は、ゆうすげ旅館を切りもしているつぼみさんの所に美月という名前の娘がくるという場面設定である。娘はウサギダイコンの料理でお客さんをもてなす。不思議なことに耳が良く聞こえるようになるという話である。人物を読む、出来事を読むという学習を繰り返す過程で内容の大体を理解し、あらすじをまとめる力を育てるという学習過程を考えた。文章の特徴や言葉の意味などの関連などを含め授業実践を行う方向で研究を深めた。

▼さざなみ句会高点句。言葉数日ごとに増えて鯉幟(三上) 藤の花揺れて着物の人と知る(常諾) 掘り割の曲がるに沿うて花菖蒲(森) 教室に水筒並ぶ夏立つ日(廣瀬) 五月晴れおいしいおむすびあいううえお(吉永)

▼巻頭には、大塚富章先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)