▼兼務をしている小学校で「国語力は人間力」を合言葉に、敬語を使える学校にしようと教育目標にして六年目を迎える。言葉の力が子どもを変える、学校を変えるということは理屈では言えても、実際にそうなるのかと問われると「はい」とはなかなか言えない。が、今は自信を持って言える。

▼先ず、声に出すことの徹底。音読を授業始めに行う。これが毎日続く。自分を声で奮い立たせる時間である。難しいことはない。声を腹の底から出すのである。声を出す機会は多い。朝の挨拶、授業の始まりの挨拶、職員室へ来る時など。次に、目を見て話す、話す人の目を見るなど、目に力を入れる機会が多い。個人指導は確実に目に力を入れることが求められる。

▼算数の計算力タイムがある。計算に集中する時間。毎日続く。短い時間に集中する。ノート指導。マス目のノートを使用し、考えを書く、黒板を写すなどが基本だが自分でできたということが許されない。ノート検定がある。整理する力、正しく書く力、美しく書くことを求めている。そのためには、姿勢を正し、正しい鉛筆の持ち方が大事になる。また、テストの見直しが厳しい。正しく直させる。楽しい学校というより窮屈な学校である。

▼学校の今を語っていたら、「脳トレ」もそうだと言われた。脳を鍛える学校なのだろうか?(吉永幸司)